購入前の検討はもちろん、病院内、消防署内の研修や、勉強会や講習会で必要な際もご依頼ください。
古くはローマ時代より、手術や戦場で使用された。
しかし、第2次世界大戦中に、ターニケットを使うと神経損傷や四肢の損失が増加することが分かり、普及は撤退した。
米軍では、第2次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争まで使い続けた。
負の傾向から変化が起こったのは、アフガニスタン(2001年~)・イラク(2003年~2011年)戦争からだ。
爆発物による損傷が増加し、気道の状態よりも、激しい出血を抑制することが必要になった。
2001年に、TCCC(Tactical Combat Casualty Care:戦闘時外傷救護)が策定された。
米軍は、隊員の個人携帯救急キットへターニケットを加えた。
2005年より、NARターニケットCATが採用された。
この時期の研究で、死亡の57%は回避できたとした。
ショックが起こる前にターニケットを使用することで、生存者が増えることが分かり、合併症についても、1.7%の神経麻痺を報告したのみだった。このことで、ターニケット使用に以前からあった不安は緩和された。
民間のEMSにおいては、2005年に発行された救急蘇生国際コンセンサスでは、直接圧迫止血を中心に他の方法が推奨された。
しかし、民間でも独自で研究が行われ、軍のプロトコール変更の影響もあり、ターニケットを推奨する立場となった。
2008年、TCCCをもとにTECC(Tactical Emergency Casualty Care)が策定された。(公的機関や民間における戦闘時外傷救護)
2012年コネチカット州のサンディフック小学校で発生した銃乱射事件が契機となり、民間救急にもターニケットの導入を推奨する「Hartford Consennsus」という勧告が出された。
2013年に発生したボストンマラソン爆発テロ事件では、止血帯により、多くの負傷者が救命された。
2015年には、アメリカ政府手動で、事件や災害の居合わせたバイスタンダーによる止血のキャンペーン「STOP THE BLEED」が行われ、一般市民の止血の教育や止血キットの公共の場への設置が進んでいる。
2015年の救急蘇生国際コンセンサスで、ターニケットの使用は、推奨された。
動脈性(拍動性・噴出性)の出血で、ほかの止血法によって制御できない出血を止めること。
*動脈性の出血では、数分で致死的状態に陥るため、ターニケットの使用が重要である。
止血部位:四肢
動脈性の出血など、他の止血法では、止血効果が不十分なことが明らかな場合は、直接圧迫止血法に優先して、躊躇なくターニケットを使用する。また、動脈性の出血に対して直接圧迫法が一定の効果を示した場合でも、搬送に長時間を要する場合には使用を考慮する。
出血場所を、ガーゼなどで上から強く圧迫し押さえる。
図に示した止血点を強く圧迫する。
*ターニケットによる止血は、上記止血方法と比較し、動脈からのような大出血でも数秒で止血できる。
オートストップバックル
ストラップを引くとピンが現れ、ストラップを自動的にロックさせる。
弛む心配がない。
巻き直す必要がない。
1
損傷部*を確認し、SAM®ターニケットを腕あるいは脚の周囲、損傷部の上約5〜7.6cmの位置、皮膚へ直接装着する。
2
バックルの開口部に下からストラップの先端を挿入する。
バックルの近くでストラップをつかみ、バックルがオートロックするまで引っ張る。
テンションを保ちながら引いたストラップを下のストラップへ貼り付け固定する。
3
出血が止まるまで、アルミ製のロッドを回転させ、ストラップを巻き上げる。
4
ロッドをCフックの内側に引っかけ固定し、出血が止まったことを確認する。
出血が続く場合は、ロッドをもっと回転させ、さらに締め付ける。
これでも出血が止まらない場合は、2つ目を最初のSAMターニケットの側に追加する。
出血が止まったことを確認する。
5
余ったストラップをCフックの間、ロッドの上を通し、腕あるいは脚の周囲に巻く。
タイムバンドをCフックの上から貼り付け固定する。
装着した時間を記録する。
1
医師の指示があるまで、SAM®ターニケットを外さない。
Cフックから、タイムバンドを剥がし、ロッドを解放し、ストラップを解く。
2
バックルのタブを持ち上げる。
爪が引っ込んだら、ストラップをバックルから解き、SAM®ターニケットを取り外す。
製品番号 | SAMXT-C | |
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サイズ | L92.5cm x W3.8cm | |
重 量 | 108g | |
原材料 | ナイロン、プラスチック、アルミニウム | |
製 造 | アメリカ製 | |
価 格 | ¥12,100(税別¥11,000) | |
医療機器届出番号 | 13B3X00138000058 | |
開発製造 | ![]() |
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カタログ/添付文書 | ![]() ![]() |
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使用法 | ![]() |
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SAMXT / NARCAT 比較 | ![]() |
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備 考 | 注)製品の仕様、価格は予告なく変更することがあります。 |
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サムターニケットXT 上肢(腕)装着
サムターニケットXT 下肢(脚)装着